児童自立支援施設出身者が立ち上げた日本初の一般社団法人です。

代表理事挨拶

  代表理事  中川 與治

 

            ~子ども達が笑顔で安心して暮らせる社会へ~

  全国の児童相談所が2014年度に対応した児童虐待は約9万件で、前年度から約1万5000件

 増えました。統計を取り始めた1990年度から24年連続で過去最多を更新しています。そして、

 児童虐待で死亡したと厚生労働省が確認したのは2013年度に69人。内訳は無理心中33人、

 身体的虐待が21人、ネグレクト(育児放棄)9人、不明6人です。

  虐待の要因とみられる家庭の状況として、1:虐待者の心身の状態、2:経済的困難、3:ひとり

 親家庭、4:夫婦間不和、5:DV、6:育児疲れ、7:不安定な就労が考えられます。

  私自身も母子家庭で育ち、非行に走り児童自立支援施設に入所した経験があります。児童自

 立支援施設に入所する多くの子ども達は過去に虐待などを受けた経験があります。私もその一

 人です。学力は小学校レベルで高校に進学する学力はなく、そのまま中学校を卒業し児童自立

 支援施設を出ることになりました。その後、再び非行に走り就職活動で長年苦労してきました。

  そこで私と同じような境遇で育ってきた子ども達を支援していこうと考え、児童自立支援施設の

 同級生たちの協力を得て、一般社団法人児童福祉支援センターを設立しました。これは日本初

 の試みです。

  今も悩み苦しんでいる子ども達が多くいてます。そのような子ども達に温かく手を差し伸べて救

 ってあげることが当法人の使命だと考えています。また、そこに行く前の段階で当法人が行う様々

 なイベントなどに一人親家庭の親子が揃って参加することによって親子の絆を深めてもらい、そ

 して同じ一人親家庭の親同士が横のつながりを作っていただきたいと思っております

  一般社団法人児童福祉支援センターが一人親家庭の親子と児童養護施設および児童自立支
 

 援施設を出ました子どもたちにとって居心地のよい場所になるように役員一同襟を正して邁進し

 ていきます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

2016年7月21日

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